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子どもたちに伝えたい春日井の昔話、鎹祭1

春日井のむかし話 鎹祭(かすがいさい)

むかーし、むかしのおはなし。

春日井というまちができる前の

ずっとずーっと大昔のおはなしです。

 

この地方には、4つの村があり

たくさんの村人達が仲良く暮らしていました。

 

そして、その4つの村の境には

たいそう立派な大木

がそびえたっていました。

子どもたちに伝えたい春日井の昔話、鎹祭1

その大木は

太古の昔から神が宿る木

と言い伝えられていて

4つの村の守り神

として先祖代々とても大切に古くから祭られていたのでした。

 

しかし・・・

 

時がたつにつれて・・・

 

村人たちはご神木に守られた豊かな暮らしに慣れてしまったようです。

 

まわりのことはほっといて

自分のことばかり考える

ようになってしまいました。

お互いを助け合ったり、人や自然へ感謝したりする心がなくなり

村人どうしの仲も悪くなっていったのです。

子どもたちに伝えたい春日井の昔話、鎹祭2

 

あげくの果てには・・・

 

そのご神木を自分達の村だけのものにしよう

として、村同士の争いにまでなってしまいました。

 

村人たちの自分勝手な振る舞いはひどくなるばかりでした。

 

村どおしの争いごとも増えるいっぽうです。

 

 

ついに・・・

 

神様がお怒りになりました。

 

あたり一面が真っ暗になり、空はかみなり雲でおおわれました。

 

すると突然・・・

 

「ゴロゴロッ!!」・・・

 

「ピカッ!!」・・・

 

「ドーーーン!!」

 

子どもたちに伝えたい春日井の昔話、鎹祭3

大きな雷鳴が鳴りひびき

いかづちの閃光が

ご神木に直撃したのです。

 

今まで村びとたちを守ってくれた

ご神木は4つに砕かれてしまいました。

 

ついに、天罰がくだってしまったのです。

 

村の守り神であったご神木が砕かれてしまいました。

 

大切なご神木を失ってからというもの

 

村びとの暮らしは、日に日に悪くなっていきました。

村中で

病気や不作などの災いがふえる

一方となっていったのです。

 

みんな悲しい思いでいっぱい

不安な生活をおくるようになっていました。

 

自分たちのこれまでのわがままな振る舞いが原因とはいえ

村びとたちはたいそう困り果てていました。

 

そんな中

村びとの心の中には少しづつ

後悔や反省の思いもめばえる

ようになっていました。

 

自分たちの身勝手な振る舞いがもたらした生活はたいへんつらいものでした。

 

人とのつながりや助け合いを大切にし

みんな仲良く幸せに暮していた

のはついこの間のように思えます。

 

どうしてこんなことになってしまったんだろう。。

 

ようやく

村びとたちは自分たちの過ちに気づいたのです。

 

ひとりひとりがこれまでの

自分勝手なわがままな振る舞いを反省しました。

子どもたちに伝えたい春日井の昔話、鎹祭4

 

そしてまたかつてのような幸せな暮らしに戻るためには

どうすればいいのか

村びとみなで真剣に話し合う

ことになりました。

 

村びとたちは反省をしました。

 

・・・

 

みんなが自分の利益ばかり考えるようになったこと。

人や自然への感謝の気持ちを忘れたこと。

お互いを助け合い、思いやる気持ちを忘れたこと。

 

・・・

 

村びとたちが話し合った結果

かつての幸せな暮らしを取り戻すために

皆で協力してやり直すことをきめたのです。

 

そして

これから皆で仲良く暮らしていく為の証(あかし)として

天罰で砕かれてしまったご神木を蘇らせようとしたのです。

 

子どもたちに伝えたい春日井の昔話、鎹祭5

 

村びとたちは、過ちを反省し

これから仲良く暮らしていく証しとして

かつてのご神木を蘇らせようとしました。

 

砕かれたご神木を寄せあつめ

鎹(かすがい)でつなぎ合わせることにしたのです。

 

子どもたちに伝えたい春日井の昔話、鎹祭6

 

木を寄せあつめるひと

鎹をうちこむもひと

応援するひと

お祈りするひと。

 

みんなの幸せのためご神木をつなぎ合わせようと

みんなで力を合わせて自分のできることを一生懸命に行いました。

 

「どっこいせ!!」

 

「どっこいせ!!」

 

ご神木をつなぎあわせる村びとたちの掛け声がこだまします。

 

「どっこいせ!!」

 

「どっこいせ!!」

 

みんなの思いがひとつになりました。

 

「どっこいせ!!」

 

「どっこいせ!!」

 

・・・。

 

・・・。

 

・・・。

 

 

するとどうでしょう。

 

天罰がくだった時と同じように

 

あたり一面が真っ暗になり

 

空はかみなり雲でおおわれました。

 

・・・。

 

 

「ゴロゴロッ!!」

 

「ピカッ!!」

 

「ドーーーン!!」

 

子どもたちに伝えたい春日井の昔話、鎹祭3

 

大きな雷鳴が鳴りひびき

 

いかづちの閃光が

 

再び、ご神木に直撃したのです。

 

なんと

 

4つに砕かれていたご神木が

 

元通りの大きなご神木の姿に戻ってしまいました。

 

子どもたちに伝えたい春日井の昔話、鎹祭7

ご神木が復活

村びとたちはそれはそれは喜びました。

 

そして、かつての過ちをくり返さないことを誓ったのです。

 

その後

人との繋がりを大切にし

お互いに支えあって暮らしていくうちに

病気や不作などの災いはしだいに無くなっていきました。

 

みんなで助け合い幸せに暮らしていける

ようなったのです。

 

子どもたちに伝えたい春日井の昔話、鎹祭8

それからというもの

繋ぎ合わせのご神木は今まで以上に大切にされ

感謝の気持ちをこめて

年に一度、ご神木に集まりお祭をする

ようになりました。

 

子どもたちに伝えたい春日井の昔話、鎹祭9

 

そして村びとたちは

その後もずーとお互いに助け合いながら

みんな幸せに暮らしていったのだそうです。

 

めでたし。めでたし。

 

おしまい。

 

子どもたちに伝えたい春日井の昔話、鎹祭1

 

 

伝え聞くところによると

ご神木をつないだのが鎹(かすがい)であったことから

のちに『鎹祭』(かすがいさい)と呼ばれる祭りが生まれ

人の縁やしあわせをつなぐ福あるお祭りとして

村びとたちにとても親しまれたのだそうです。

ウソかまことか、このお話が春日井まつりの起源ともいわれています。

 

 

春日井のむかしばなし 鎹祭(かすがいさい)とは
この昔話は、2009年春日井祭りの宵祭りで春日井青年会議所の協働運動実践委員会で企画運営した鎹祭(かすがいさい)の中でうまれたお話です。
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