春日井のむかしばなし 鎹祭(かすがいさい)
むかーし、むかしのおはなし。
春日井というまちができる前の
ずっとずーっと大昔のおはなしです。
この地方には、4つの村があり
たくさんの村人達が仲良く暮らしていました。
そして、その4つの村の境には
たいそう立派な大木
がそびえたっていました。
その大木は
太古の昔から神が宿る木
と言い伝えられていて
4つの村の守り神
として先祖代々とても大切に古くから祭られていたのでした。
しかし・・・
時がたつにつれて・・・
村人たちはご神木に守られた豊かな暮らしに慣れてしまったようです。
まわりのことはほっといて
自分のことばかり考える
ようになってしまいました。
お互いを助け合ったり、人や自然へ感謝したりする心がなくなり
村人どうしの仲も悪くなっていったのです。