古いマンションを売るためにリフォームは必要か?
春日井の築年数の古いマンションを売りたい。リフォームして綺麗にしないと売れないか?という相談がありました。
20年以上住んでたので、クロスや床の痛みが激しいし、キッチンやお風呂などもそれなりに経年劣化している。古いマンションを売るためにリフォームはした方がいいのか?それともリフォーム不要でそのまま売ることはできるのか?
今回の記事では、リフォームの必要性や考え方についてまとめてみました。
春日井の中古マンションの8割は現状販売
春日井市の中古マンション売買仲介においては常時100件ほどの物件が売りに出されています。築年数が新しいマンションから築40年を超える古いマンションまで、きれいな部屋もあれば汚い部屋もあり、物件ごとに売主の事情もさまざまです。そんな中でほとんどの物件はリフォームせずに現状のまま販売しているのが一般的です。売主は住み替え目的の個人の方が多く、そのお部屋に居住しながら不動産仲介業者に売却を依頼して買い手を探しています。
お部屋は汚いよりきれいな方が売りやすいのは事実
マンション購入をしようとする買い手は、気になる物件がみつかればお部屋を見学します。汚いお部屋よりはキレイなお部屋の方が印象もよく売りやすいのは確かです。

売主がお部屋を少しでも良い条件で売るためにリフォームするという選択肢もあってもいいかもしれません。買取再販業者はなぜリフォームして売るのか?一般個人の売主もリフォームして売ったらメリットがあるのではないか?そのあたり詳しく説明します。
リフォームして高く売れる保証はない
リフォームをしたら高く売れるのでしょうか?必ず高く売れるというなら個人の方もリフォームして売った方がいいかもしれませんね。
しかし現実としてリフォームに100万かけたからと言ってお部屋が100万以上高く売れるという保証はありません。業者のように何度もマンションを売る機会があるなら別ですが、普通はリフォームして売る場合とリフォームせずに売る場合を想像はできても、現実として両方実施することはできないのでどっちがよかったかは事実上検証もできないことになります。
リフォームにかかる費用の目安
例えば70平米の3LDKのお部屋の場合、壁紙クロスやふすま、畳やフローリングなど表層のリフォームだけでも100万円くらいの費用がかかります。さらにキッチンやお風呂、トイレや洗面台など水回りの設備を交換すればさらに200万円以上。グレードにもよってピンキリではありますがリフォーム費用にきりがありません。
リノベーションやリフォーム済のマンションは業者売主
春日井市内の中古マンションでもリノベーションやリフォームがされピカピカの綺麗な状態で売り出されている物件が2割くらいはありますが、そういうお部屋の売主は買取再販業者です。マンションの販売価格も高めに設定されています。
買取再販業者が売主の場合は、買い手の印象が良くなるようにお部屋を見た目や機能をよくするリフォームして販売するケースがほとんどです。これは、転売利益を目的としているので、元のお部屋の仕入れ価格や経費、転売による利益を計算して、リフォーム内容を決めています。必ず利益が出せるようにリフォーム費用はシビアに計算しています。それでも思惑通りに売れずに赤字になってしまうこともあります。
古いマンションでも売るのにリフォームする必要はない
古いマンションを売るのにリフォームは必要かという相談者の質問の答えとしては、売主はリフォームせずに現状のままマンションを売却することができます。むしろ、それが普通です。リフォームしてない経年劣化したお部屋の買主は、マンション購入後、必要に応じて自分の好きなようにリフォームして(しなくても)住むことになります。
マンションを購入する買主としても、汚いよりはキレイなお部屋の方がいい印象を抱くのが普通ですし、価格が高くてもリノベーションやリフォームしてあるお部屋を好まれる方もいます。しかし古いお部屋を買って自分の好きなようにリフォームしたいという人もいます。つまり、売主の立場で言えば、リフォームしてもしなくても、売却価格に差はでるかもしれませんが、どちらでも買い手は見つかるということです。
まとめ
一生に一度あるかないかのマンション売却でリスクは犯す必要はありません。リフォームして高く売れるならリフォーム検討の余地はありますが、いまのところ、春日井のマンションであれば、特別な事情やトラブルなどの問題がなければ、現状のままで相場で買い手は見つかります。現に春日井に売りに出ている中古マンションの8割は現状のまま取引されています。
売主としては、少しでも高く売りたい、手取りを多くしたいわけですから、費用対効果を考えて成果を見込めるならリフォームしてもいいですが素人判断ではなくプロのアドバイスのもとに検討するようにしましょう。
売主がリフォームしてから売った方がいいというケースはほとんどないですが、あまりにも劣化が酷すぎるとかゴミ屋敷になっているとかで、現状のままだと売るに売れない、ちょっとしたリフォームやクリーニングで再生できると判断する場合もないことはないです。
でもやはり普通はリフォームはせずとも売却は可能です。もちろんキレイなお部屋の方が売りやすいので、お金をかけなくても掃除や整頓など買い手の印象がよくなるように自分ができる範囲内ででることをやればいい。それが少しでもいい条件でマンションを売ることにつながります。
