春日井シティ不動産のブログ
KASUGAI CITY REAL ESTATE
2025/04/15
【昔、親が買った山奥の土地って売れますか】ご相談いただきました
【要注意】原野商法の“二次被害”が急増中!「売れますよ」に騙されるな「昔、親が買った山奥の土地をどうにか処分したい」
そんな悩みを抱えている方のもとに、最近こんな電話やDMが届いていませんか?
「お持ちの土地、今なら売れますよ」
「お隣の区画が売りに出たのでご連絡しました」
「北海道(岐阜)の土地、いま需要があります」
その話、もしかしたら**“原野商法の二次被害”**かもしれません。
実際には売れる見込みのない土地にもかかわらず、
「売却には測量が必要です」「広告費だけ先にお願いします」などと、
もっともらしい話を装いながら、測量費や広告費を騙し取る詐欺が横行しています。
今回は、かつての原野商法に起因する“現代版の詐欺手口”について、
被害の実例とともに、見極め方・対処法・相談先をわかりやすく解説します。
「原野商法」とは?―時代が生んだ土地神話詐欺
1970~80年代、日本がまだ高度経済成長の熱気を残していた時代。
世間では「土地を買えば必ず値上がりする」という“土地神話”が信じられていました。
そんな時代に登場したのが原野商法(げんやしょうほう)。
価値のない山林や原野を「将来、別荘地になります」「宅地開発されます」と謳い、
開発予定もない山奥の土地を資産形成の夢と共に売りつけた悪質商法です。
たとえば:
- 雑誌や折込チラシで“夢のリゾート地”として宣伝
- 現地見学バスツアーを組み、豪華な接待付きで現地を案内
- 「今が買い時」「将来値上がり確実」と営業トークで購入を決断させる
当時は「買わない方がおかしい」と言われるほど、土地購入熱が過熱していました。
そしてバブル崩壊。残されたのは「夢」ではなく「負の遺産」
バブル崩壊後、地価は全国的に下落。
都市部や需要のある地域はまだしも、原野や山林の多くは完全に売れない不動産へ。
結局、誰も使わない、誰も欲しがらない土地を相続した子や孫の世代が、
固定資産税や管理の手間という“負の遺産”を引き継ぐことに。
いま再び…「原野商法の二次被害」が発生中
●「売れますよ」と連絡してくる“知らない業者”に要注意!
最近、多くの方のもとに、こうした連絡が届いています。
- 「お宅の隣地が売りに出たので、測量ついでに連絡しました」
- 「北海道(または岐阜)の土地、いま売却可能です。お預かりしませんか?」
一見、親切な連絡に見えるかもしれません。
でも、話を進めるうちにこんな展開に――
「売却のために測量が必要です。費用は●万円です」
「広告費として先に●万円だけお願いします」
実際は、そもそも売れる見込みのない土地にもかかわらず、
「売れますよ」と言葉巧みに信じ込ませ、測量費や広告費を搾取する手口です。
よくある詐欺の流れ
- 突然、知らない業者から「土地を売りませんか」と連絡が来る
- 「売るなら測量が必要」と費用の支払いを求められる
- ネットに一応広告は出すが、売れる気配は一切なし
- 「反響はあるが成約には至らない」と曖昧な報告
- 時間だけが過ぎ、連絡もフェードアウト
彼らの本当の目的は、「測量や広告の名目」でお金を払わせること。
つまり、二次被害の詐欺です。
では、どう見極めればいいのか?
1.売却前に“費用を請求”してくるのは要注意!
正常な不動産取引では、売却が決まる前に売主が費用を負担することはほぼありません。
「測量が先に必要」「広告費は先払い」などと言ってくる話は、
まず疑ってかかりましょう。
2.「いくらで買い取る」という具体的な話なら検討価値あり
「200万円で買います」といった買取前提の話であれば、話を聞く余地はあります。
ただしその場合でも、先払い費用があるなら一発アウト。
詐欺の可能性大です。
3.迷ったら、地元の信頼できる不動産業者へ相談を
原野商法のような手口を使う業者は、
地元で長く商売しているような真っ当な不動産屋ではありません。
困った時は、地域に根ざした不動産業者に相談するのが最も安全です。
まとめ|「売れます」より「先にお金」が出てきたら、詐欺を疑え!
今、原野や山林を持っている方にとって、「やっと処分できるかも…」という希望が見える話は、つい乗りたくなってしまいます。
でも、「先にお金を払ってください」という話は100%怪しいと考えましょう。
売れない土地を、あたかも売れるように見せかけてお金をだまし取る。それが「原野商法の二次被害」です。
地域でまともに商売している不動産業者であれば、その取引がフェアかどうか、インチキの疑いがあるかどうかわかります。そもそもあなたの土地を買います。向こうからそう言いよってきて、売れる前に先に金を払えなんて話はありえません。そういう話はすべて詐欺。それくらいに思って、間違いないでしょう。
売るのも貸すのもタダであげるのも難しい。そんな夢の跡地は、全国いたるところにあります。うまい話はありません。ご用心ください。
🌟 「この土地、どうすればいい?」と迷っている方へ
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監修者情報
-
春日井シティ不動産株式会社
山本 直嗣