春日井シティ不動産のブログ
KASUGAI CITY REAL ESTATE
2025/03/11
【築古マンション、リフォームした方が高く売れる?】ご相談いただきました
【マンション売却戦略】春日井の築古マンション売るときリフォームした方がいい?
築年数の古いマンションを売りたいとき、「リフォームをしてから売るべきか、それともそのまま売るべきか」と迷う方は少なくありません。特に春日井市では、築20年や30年以上の中古マンションが数多く流通しています。そのため、リフォームをすれば高く売れるのか、費用に見合うだけのメリットはあるのかといった疑問を持つ方が多いのです。
本記事では、そんな方に向けて「リフォームをする場合・しない場合のメリットとデメリット」を整理し、最適な売却方法を見つけるためのヒントをご紹介します。この記事を読むと、リフォーム費用に対する考え方や、中古マンションを売り出す際に押さえるべきポイントがわかり、結果的により納得のいく売却活動を進めやすくなるでしょう。
春日井市の中古マンション市場の現状
春日井市では常時100件以上の中古マンションが売り出されています。これには築年数が新しいマンションから、築40年以上経過しているような物件まで幅広く含まれます。中にはリノベーションやリフォーム済みでピカピカになっている部屋もあれば、まったく手を入れていない物件も珍しくありません。
また、売主の多くは住み替え目的の個人オーナーであり、居住中のマンションをそのまま売りに出しているケースが大半です。こうした状況から、「リフォームせずに現状のまま売りに出す」のが一般的といえます。
リフォームの要・不要を考えるうえで大切なこと
リフォーム費用は価格に転嫁できるとは限らない
一度もリフォームをしていないマンションの場合、壁紙クロスや畳、ふすま、フローリングなどを表層リフォームするだけでも100万円前後かかることがあります。さらにキッチンやお風呂、トイレ、洗面台などの水回りの設備を交換するとなれば、プラス200万円以上の追加負担になるケースもあります。
大規模なリフォームには相応の費用がかかりますが、それをそのまま売却価格に上乗せできる保証はありません。買主にもさまざまなニーズがあり、必ずしも「リフォーム済み=高値で売れる」とは限らないのです。
買主の視点:自分好みにリフォームしたい人もいる
マンションを購入後に自分の好みに合わせてリフォームしたいと考える買主も一定数います。逆に、リノベーション済みのきれいな部屋を求める買主も存在します。そのため、「リフォームしたから必ず高く売れる」というわけではなく、どちらのニーズを狙うかがポイントになります。
リフォームして売るケース(買取再販業者の戦略)
春日井市の中古マンションのなかには、2割ほどがすでにリノベーションやリフォームを施された状態で売り出されています。こういった物件は買取再販業者が売主の場合がほとんどです。
業者は仕入れ価格とリフォーム費用、転売による利益を綿密に計算し、ある程度の利益を確保できる見込みがあって初めて大がかりな工事を行います。しかし、プロの業者であっても、思惑通りに買い手がつかず、赤字で売却せざるを得ないケースもゼロではありません。
個人の売主がリフォームして売る際は、業者のように仕入れと転売利益を厳密に計算するのは難しいかもしれません。もし大きく費用をかけるなら、「投資コストをどれくらい回収できそうか?」を専門家とともに慎重に検討する必要があります。
リフォームしなくても売れる理由
8割は現状販売が一般的
実は中古マンションの8割ほどは、リフォームをせずに現状のまま売りに出されているのが現状です。買主は購入後に必要に応じてリフォームを行うことが多く、多少の経年劣化があっても気にしない方、むしろ自分の好みどおりにリフォームできる方がよいと考える方もいます。
「汚いよりはキレイな方がいい」が大規模リフォームはリスクもある
当然、壁紙や床などが傷んでいるよりは、きれいになっているほうが見学に来た買主からの印象は良くなります。しかし、大規模なリフォームをしても、その費用以上に売却価格が上がるとは限らず、リフォーム費用が回収できないリスクがある点は押さえておきましょう。
注意点:素人判断ではなくプロのアドバイスを
専門家と連携し、費用対効果を見極める
「少しでも高く売りたい」という気持ちは自然ですが、リフォームが本当にプラスになるかどうかは物件の立地や築年数、買主のニーズなど複合的に判断する必要があります。不動産仲介業者やリフォーム業者など、複数の専門家に相談しながら検討することをおすすめします。
最低限の清掃や整理だけでも印象は大きく変わる
あまりにもゴミが多い部屋や設備が完全に故障しているような状態では、買い手が付きづらくなります。ただし、その場合でも大掛かりなリフォームまでは必要ないことも多いもの。まずは清掃、整理、簡易的な修繕など、自分でできる範囲で「第一印象」を良くする努力をしましょう。
まとめ・マンション売却のステップ
- 相場の把握と簡易査定 まずは春日井市周辺の中古マンションの相場価格を調べ、不動産会社に査定を依頼してみましょう。自分の物件がどの程度の価格帯で売れそうかを知ることが、最初のステップです。
- 必要最低限のリフォーム箇所を洗い出す 壁紙クロスの汚れや床の傷、設備の故障など、買主から見て特にマイナス印象が強い部分を中心に、リフォームや修繕の必要性を検討します。
- 費用対効果を試算する リフォーム費用と、リフォーム後の見込み売却価格をシミュレーションし、投資に見合うかどうかを判断しましょう。大きな工事ほど費用もかさむため、回収リスクが高まる点に注意が必要です。
- 清掃・整理は必ず行う 大掛かりなリフォームが不要な場合でも、こまめな掃除や不用品の処分、整理整頓だけで部屋の印象は大きく変わります。少額かつ短期間でできる対策として、まずは取り組みたいポイントです。
結論
築古のマンションはリフォームしても、しなくても売れます。特に、ほとんどの個人売主はリフォームをしないまま売り出すのが実情です。一方で、「少しでも早く売りたい」「イメージアップを図りたい」という場合は、一部リフォームや徹底的な清掃・整理で印象をアップさせる選択肢もあります。いずれにせよ、リフォーム費用をかける前にプロの意見を聞き、費用対効果をよく検討すると安心です。
本記事を参考に、ご自身のマンション売却方針を検討してみてください。状況に応じて適切な判断ができれば、春日井市での中古マンション売却もスムーズに進めやすくなるでしょう。
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監修者情報
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春日井シティ不動産株式会社
山本 直嗣